沖縄住人の苦しみを考えれば基地を県外移転しなくてはいけない。沖縄の住民の理解を得なければくい打ち桟橋でもダメ等々、福島党首は依然として早朝のテレビ番組で理想論ばかりを並べています。
この意見が理想を掲げた机上の理論であることは簡単に証明出来ますよ。だって、もし実現出来ない場合は連立を外れるのかという質問には、状況を考えて判断するという女々しい答えを繰り返し、出来なければ民主党は下野しますと言うような、党の命運をかけたような答えは出しません。
福島党首は大臣なんだから、普天間の問題ははテレビで声を荒げて喋るのではなく、社民党案の足元を固めた上で内閣で閣僚に向かって発言し、論議を積み重ねて実現出来る状況に持って行くべきではないだろうか。
総理大臣に意見を言うのも電話で行うような人が、誰が見ても実現出来ないような社民党案を、一般大衆に向かって喋るのは筋違いではないだろうか。ましてや、アメリカが難色を示す海外移設は、仮に裏付けがあるとしても実現不可能な提案で、これについても未だに夢を描いているんです。
さすがに国民新党の亀井党首も最近では付かず離れずの賢い選択でいるため、社民党がかなり浮いた状況になっていると筆者は思います。
基地問題にここまで福島党首が拘るのは、自分の力を過剰評価したため手法を間違え、野党時代のままに発言して引くに引けなくなってしまったからではないでしょうか。(彼女も鳩山総理同様にKYなんです)
連立を離脱しないのは、政権の座に君臨することが楽しいからなんです。野党時代に無視されることが多かった自党の意見 (といっても殆どが自分で決めている意見でしょうが) を世の中が注目してくれる喜びなんでしょうね。しかし、政権に参加し政策を決める立場にあるかぎりは、野党時代の理想論を言うだけではなく、裏付けがあり実際に実現出来る案を内閣で充分に論議した上で、責任を持ってメディアに喋る事が大事なんです。
いま彼女があらゆるメディアで話していることは、世論を盛り上げて自分の意見を正論化する手法なんですね。これは野党だから通用する話しで、大臣がお喋りする話しではないんです。なんか負け犬の遠吠えみたいで、社民党が何も出来ない政党であることを世間に晒しているようなものである。おまけに連立に固守するために、いろんな理屈を付けて自衛隊の海外派遣まで容認し、民主党に尻尾を振っているんです。今後社会情勢が変われば、憲法9条改正まで同意して政権の座に居座るのではないかな。
『最近、笑顔がこわばってますよ!福島さん』
社民党連立離脱と引き替えに、命を賭けた責任のある発言をメディアでお喋りして下さい。夢物語はいくら喋っても単なる夢に過ぎません。自分の政策に議員辞職を宣言するぐらいの自信がなければ政治家の値打ちがなですよ。
福島さん!
民主党にも一言言いたい。テレビで発言するのを聞いていると、今までちゃんと勉強してきたのかどうか疑いたくなります。基地問題を語るには、日米合意の原点を認識しておかないといけません。自民党時代、危険な嘉手納基地の機能を移転させる必要に迫られ、沖縄全県で唯一受け入れが出来る名護市に移すことで合意にいた建ったんです。この時点では最良の選択であると思います。政権交代後、民主党が白紙撤回 (社民党に気を遣ったのか?) したことで基地問題を複雑にしてしまったんです。
おそらく鳩山首相を始め閣僚の皆さんは、日米合意の経緯を詳しく知らない上にこの問題を軽く見ていたのではないでしょうか。政府が決定すれば地元は何とかなると考えていたのでしょう。ところが、名護市では反対派の市長が当選し、沖縄や移転候補地では各地で住民運動が起きました。その結果問題が暗礁に乗り上げたのです。
国際問題に関しては、どんな場合でも前政権の約束事を踏襲した上で新たな提案をすることが、先進国の常識であると筆者は考えています。
鳩山総理沖縄訪問については連休明けにまた書こうと思っています。
明日からの連休はお休みを戴きます。(緊急の事態がない限りですが)
皆さんもどうぞ楽しいゴールデンウイークをお過ごし下さい。
沖縄全県が敵に回ってしまった状況で、鳩山総理はどのような腹案を国民に示すのだろうか。4日の沖縄訪問は鳩山政権の命運を賭ける日になりそうです。
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