2010年5月7日金曜日

日本の財政危機

今日は経済のお話しからです。
ご存じの通り、ギリシャの財政危機から国債の格下げに始まり、スペイン・アイルランド・ポルトガルへの波及の可能性が世界経済を脅かせています。株式相場は世界的に下落し、日本への影響も避けられない見込みです。この問題は笑って見過ごせる問題ではなく、皆さんの生活にも大きく影響します。
日本は世界一の借金国であることはご承知の通りです。日本の銀行が安定している限りは、国債が紙切れになることはありません。国民の預金が国債を支えているからです。
しかし、今年度の予算で税収より国債発行高が上回りました。このまま景気が回復しなければ、毎年この状況が続くことになります。急速なる借金の増加が発生し、総額1100兆円なんかはあっと言う間に突破するでしょう。
もしも、1500兆円とも言われる国民の総資産を上回ることが起きれば大問題です。日銀が国債を買い取る (お札を刷って買うんです) 他には方法が見当たらなくなります。そうなれば日本はインフレに向けてまっしぐらに走り始めることでしょう。そこに日本国債の格下げでも起きれば更に収拾がつかなくなり、貨幣価値も低下し急速な円安も考えられ、日本経済も一気に冷え込みます。
これらの奈落の底に陥る日本経済は最悪のシナリオですが、皆さん恐怖を感じるでしょう。でも可能性はあるのです。

今回のギリシャ問題を重要視し、政府は早急に経済対策に拍車をかけないといけないのではないでしょうか。基地問題も大切なんですが、日本を豊かな国にしないと何も出来ないん事をよく考えて下さい。
世の中は、参議院選挙対策に焦点を絞り、すべての政治家が政局ばかりを考え人気取りに走っていますが、いまはそんなことより党派を超えた経済対策チームを作り、緊急政策を実施すべきであると筆者は考えます。いまなら方法論はいくらでも考えられます。今の内にやらないと手が打てなくなります。
政府がするべき事は、日本の現状をはっきりと示し、日本がどの方向に進んでいくのかを国民に示すことではないでしょうか。そうして国民の理解を得て、この数年は日本の富国安定に政治力を発揮することです。

『危機は目の前に迫っていますよ!』

民主党さん。というより小沢さん。のんびり政治ゲームで遊んでいると、大変な事態になるかも知れませんよ。
平和呆けした国民に危機感を持たせ、国民一丸となって国に協力する意識をいまのうちから持たせていかないと、急速な世界情勢の変化について行けないかも知れません。当然、政治家や公務員も意識改革をしなければ出来ないことなんですが・・・。
国民のお陰で生活が出来ている意識を常に持ち、公僕としての努めを果たしてくれることを心から期待しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿