2010年4月20日火曜日

基地問題 取り返すことのできない失策

鳩山さんがオバマさんに相手にされなかった事は皆さんもご存じの通りです。

自民党時代に日米間で取り決めた辺野古沖から、新しく別の場所や県外に移設する問題は明らかに民主党の失策です。旧政権を打ち砕く事にこだわり続けるあまり、手法が間違っている事に新政権は気が付いていなかったのです。

国際社会において、旧政権の決めた事であってもそれを踏襲し、まず約束事を実行する事姿勢を示す事が常識論であると私は思っています。政権が変わる度に方針が変わるようでは国際的な信用を失います。そんな事が出来るのは軍事政権下のテロ国家か政治能力のない開発途上国ぐらいなんです。
日本のような先進国が国際信用を失う行為をする事は、私には信じられませんでした。結果的にアメリカに背を向けられ、国民信頼までも失う事になりました。おそらく、アメリカからの圧力は徐々に強くなり、あらゆる日米関係に影響を与えてしまう方向に向かっていく事は間違いなく、今後もっと強いバッシングが予想され日本経済に大きな影響を与える事になるでしょう。

普天間基地問題の失態は社民党の責任でもあるというより、責任は大きいと思う。移設先の地元同意も根拠もなく県外移設を言い続けた事は単に国民の混乱を招いただけで、安定政権を考え社民党連立を切れなかった民主党を窮地に追い込んでしまった。
このような結果をもたらしているのに、福島党首は平然とテレビに出演し正論であると言い続けている姿は滑稽としか言いようがない。
社民党はどのようにしてこの責任を取るのでしょうか?

民主党は国内外すべての自民党による政策を潰す事だけで政権交代の成果を上げようとしました。その結果対外信用を失い、景気後退を産み、失業者を増やし、デフレの渦の中に国民を落とし込んだ。
旧政権の政策でも良いものは良い。決まった事は受け継ぐ姿勢を持って改革を行ない、早期に経済対策に力を注げば、ここまで支持率が落ち込む事はなかったはずです。

『意地や面子だけで政治をやるんじゃないよ!』

基地問題の結論を出す5月末は目の前です。
筆者は、結局なんの結果も出せず、自民党の辺野古案にも戻れない泥沼にはまり込むことになると予想します。
「私を信用して下さい」とオバマ大統領に言った鳩山さんはどうするのでしょうか?
過去の政治家同様退陣による責任を取るだけで、政界から身を引く事もなく国会議員として、国民の税を戴いて過ごしていくんでしょうね。
これから国民は 《総理大臣というアイテム》 で遊んだ鳩山さんの多くのツケを支払っていく事になります。

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