一昨日のたかじんの番組で「テレビが面白くなくなった」というテーマでの討論がありました。
いろんなコメンテーターが自分勝手な発言をしていましたが、結局は自分たちの職場を守るような結論で有耶無耶に終わり、メディアを管理しているのは総務大臣であると、原口総務大臣に矛先を向け番組を終わらせた。
筆者はこう思う。テレビを面白くなくしてしまったのは、視聴者の参加をテレビから追い出し、芸能人同士の助け合いに走ったからであるのではないでしょうか。どの番組を見ても同じメンバーが顔を揃え、似たような安易な企画で時間を埋める。これでテレビが面白くなるわけがありません。
某売れっ子タレントの意向で圧力がかかり、力もないのにその奥さんや子どもが七光りだけで出てくるような現状が拍車をかけます。
そこに加えてナウンサーのレベル低下やスポーツの低迷も足を引っ張る要因でしょう
今あるクイズ番組で一般視聴者が参加出来るのは朝日放送の「パネルクイズアタック25」と夏休みの「高校生クイズ」ぐらいではないでしょうか。
昔は「アップダウンクイズ」「ベルトクイズQ「&Q」「三枝の国盗りゲーム」など数多くの一般参加型のクイズ番組があり、「タイムショック」や「ミリオネア」も当初は一般参加型の番組であった。「史上最強のクイズ王決定戦」という超難問の特番クイズ番組もあり、全国の予選会を突破した頭の良い一般人がクイズ王になっていました。この頭脳は今芸能人が日本一の博識と豪語している人達よりも遙かに物知りで、今対戦すればおそらく太刀打ち出来ないでしょう。視聴者も夢を見ながら勉強したものです。最近の学力低下に、この一般参加型の番組が減少し、視聴者のクイズへの意欲を削いだことも原因の一つがあるのかも知れません。
一般参加型が消え、芸能人参加型に切り替わったのは、芸能人が増え過ぎたためではないかと思います。売れない芸人や仕事の減った芸能人を救うには、一般人をテレビから追い出すのが手っ取り早かったのでしょう。ギャラはどうなってるか知りませんが、身内でお金を取り合う相互扶助の精神がいやらしく思えます。
同じ顔ぶれが並ぶのも、お笑いでは吉本、音楽ではジャニーズやエイベックスのような力と影響力のある会社がテレビ界を牛耳るからそうなるのでしょう。
報道番組は分かりやすく面白くなっているので、今後テレビを面白くするためにはまず同じメンバー構成のバラエティーやクイズ番組を無くすことです。プロダクションの力関係もあるでしょうが、韓国のようにお金をかけたドラマやドキュメンタリーの作成にも力を入れるべきでしょう。そのためには下請け孫請けのような利益追求を止めることや人気だけで芸の力のないタレントを閉め出すことが重要になります。
そして、視聴者参加番組を復活させ、今まで天狗になっていたタレントの鼻をへし折ることが視聴者の鬱憤を晴らし、同じ顔ぶれをなくすことになります。
能力のある視聴者に夢とお金が回ると経済の活性にもなりますしね。
ただ、クイズの場合はインチキ無しにしないとね(笑)
最近目立つのは番組に出演した芸能人が、自分の店や自分の出演する舞台など、いろんな個人的なPRを平気で売り込みます。番組の私物化とでもいうのでしょうか、ある有名人に至ってはアルバイトを番組で募集していましたよ。呆れてしまいます。
『テレビの私物化で、副業が活況!』
本人やその家族に合うためにファンは店に出かけるのです。美味しいと言われるお店はごく僅かで、殆どが何処にでもある味、いやひどいかも知れません。知名度だけでお客を呼んでいるので、タレントの店は人気がなくなればつぶれるかも知れません。
チケットが売れないからテレビでPRする。本来は芸の力で呼ぶのですが、芸人が増えすぎてPRしないと興業がままならないのでしょうか?
いずれにしても、テレビに踊らされ、馬鹿を見るのはいつも善良な視聴者なんです。
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