東日本大震災発生から2週間が過ぎ、届け出があっただけで死者行方不明者が2万7千人を超えています。
まだ調査の出来ていない地区も多く、今後2万人程度増える可能性があります。
原発問題も良い方向には向いてはいますが、まだまだ道が険しく長期化の様相を示しています。
各地の汚染も心配の材料です。
阪神淡路大震災当時とは、震災規模も社会経済の環境も違います。
24万人を超える避難生活者の支援(生活支援、経済支援など)も困難を極めそうです。
交通アクセスや街の再開発など、災害復興事業は想像出来ないほどの破壊規模となっています。
これらの復興事業の後にやってくるであろう不況の波が、今後の日本を押しつぶす可能性があります。
災害というテーマで先送りにされていますが、国や自治体の財政再建や日本経済の立て直しが今後の重要課題となるであろうし、これが出来なければ日本国内に多くの難民を抱えることになってしまいます。
そんなことが予測されるのにもかかわらず、未だに政府内はバラバラで行き当たりばったりの動きのように見えます。
菅総理が判断を誤ったのは、震災直後に小沢氏や野党を取り込むことが出来なかったことです。
こんな未曾有の災害の場合、通常の手法では何の役にも立たないんです。
そんな事すら、勉強不足で知らなかったんでしょう。
方法論はいくつもあったはずなんですが、おそらくこの災害を起爆剤に民主党支持の復活を賭け、手柄を独り占めしようと思ったのではないでしょうか。
筆者も直後は追い風が吹いたと思いました。しかし、菅総理のその後の判断に誤りがあり、決断力の弱さに失望しました。もう民主党の支持率向上は不可能に思われます。
『臨時政府を設立し、野党・民間を中心に組閣すべきであった』
野党を抵抗なく政府に参加させるには、現内閣を災害関連以外の国政に集中させ、臨時政府を国の最高機関に据え、災害対策を中心に連合内閣を作るのが一番良い方法ではなかったでしょうか。
内閣は、与野党の国会議員、専門知識のある民間人、経済に精通した財界人などで組閣します。
そうすれば官僚を中心とした役人部隊が充分能力を発揮出来る体制を築き上げることが出来るでしょう。
菅総理が谷垣自民党代表に入閣を求めましたが、現民主党内閣に入るわけがありません。
臨時内閣が最高の手段であったと思います。
現状を見て下さい。
税金から高給を貰っている数百人もの国会議員は何もせずに見詰めているだけではないですか。
何をやっているのか国民には分かりません。
民主党にしても、枝野幹事長が顔を見せるだけで、他の人達は何をしているか分かりません。
特に被災地が地盤である小沢氏の動きがまったく見えないのも不気味ではあります。
菅総理の采配では、おそらく日本は復興出来ません。
このままで行けば来年の今頃には、地獄の日本経済が見えてくるでしょう。
菅総理にはもう恥も外聞もないはずです。
まだ遅くはありません。
自分の能力不足をはっきりと国民にお詫びし、野党代表や小沢氏にもお詫びをし、国のために災害対策暫定内閣の設立を宣言し、無条件での参加を呼びかけるのです。
今までのように上から目線ではなく、へりくだった形で呼びかけて下さい。
野党も小沢氏も、この呼びかけを断ることは出来ないでしょうし、条件を付けることも出来ません。
国民の目がそれをさせないでしょう。
是が上手く機能すれば急速で全物事が前進していくと思われます。
但し、無知な政治家が今までのように口先だけで権力だけをひけらかすような事をすれば逆行してしまいます。
スコップを持って一緒に活動すくらいの気持ちで、国民の目線に添って働かなければなりません。
数百人の政治家が国に命を捧げるつもりで活動すれば、前途に光明を見いだせるのではないでしょうか。
国会議員の皆さん! あなた方は試されているんですよ!
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