2011年3月15日火曜日

今問われる政治家の姿勢

この災害が経済にもたらす損失は数十兆円にもなるだろうと言われています。
近年少し経済が戻りつつあった日本経済は根本から崩されてしまいました。
復活までは想像も付かないくらいの長期になると思われます。

こんな時にキッチリとした復興プランを立てるのが政治家や官僚なんです。
今のところ災害対策に躍起になるばかりで何の手も打てない状況になっています。これは無理のないことですが、少なくとも裏方では官僚に対し各省庁の能力をフルに生かして、今後の長期プランの組み立てを指示しなくてはなりません。出来ていれば良いのですが・・・。
それぞれの省庁が役割を最大限果たさなければ、この未曾有の大災害を乗り切れません。

確かに大震災を契機に与野党一体となる体制で災害対策に当たることになりました。しかし、まだまだ菅総理の独り相撲の様相は否めません。
東京電力に向かって「テレビで爆発が映っているのに一時間も官邸に何の連絡もない」と怒っている姿を見てもよくわかるとおもいます。あまりにも回りが思うように動かないのでイライラしている姿ではないでしょうか。この状況は官僚の怠慢で、政権交代時から政治主導を断行してきた歪みが現れているのではないかと思われます。記者会見でも、まだまだお役人的な発言が目に付きます。

原子力発電所問題の件では、枝野官房長官が軸になって説明するのではなく、その場所には官僚か東電の担当者が出て話すべきだと思います。総理も官房長官も、人に聞いた話を懸命に話されますが不安感は拭えません。結局テレビのコメンテーターの解説で、我々は余計な不安感を募るばかりです。
適切な説明をし、国民の不安感を払うことが記者会見の目的だと思えるのですが如何でしょうか。

この爆発事故は日本経済の将来を占う大きな問題であることは間違いありません。
4基ともすべて爆発しましたが、この段階で止めることが出来、今後何も起こらなければ、世界に日本の技術を示せるのではないかと推察します。
世界最大級の地震と7mを越す大津波に遭っても、この程度で収まったのは素晴らしい技術で、世界充分アピール出来ると思いませんか。

今日本は試されています。国民一丸となってこの試練に立ち向かわなくてはなりません。
菅総理であろうと、小沢一郎であろうと、或いは自民党でも、みんなの党でも誰でもいいんです。
国民の希望の日を消さないように、強烈な牽引力を持って突き進める人が先頭に立つことを望みます。

『国民に指針を示せ!』

関西に居る私達は阪神大震災を経験し、災害地の状況はなんとなく分かります。
しかし、今回は大津波が加わり、数倍以上の広域災害であり、死亡行方不明者が1万人を超える大災害なんです。
私達は何をすれば良いのでしょうか?
募金をするか、テレビを眺めて涙を流す他には何も出来ません。
こんな事で良いのでしょうか。

政治家の皆さんはこんな時でも政局やパフォーマンスを考えていることでしょう。
そんなことを考える暇があれば、あらゆる叡智を集めて、我々に指針を示して下さい。
橋本さん、河村さん、まったく姿を見せませんが何を考えていますか?

地元が災害に遭っている小沢氏や造反組も姿を見せません。なんとなく不気味に感じます。
おそらくこんな場面では、小沢氏は菅総理より頼りになる存在ではないかと思われます。
菅総理に協力して陣頭指揮に立つくらいの心のゆとりはないのでしょうか?
皆さんはやはり政治ゲームに興じて、政局を考えパフォーマンスだけを演じる、国民不在の政治家だったのですか?

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