2010年6月2日水曜日

小鳩が共に切腹

選挙対策のために、鳩山総理と小沢幹事長が遂に辞任となりました。
鳩山は表明した後のカメラに映った不気味な笑顔。やっぱりお金持ちのお坊ちゃんなんだよ。
辞めたからといって生活に困るわけでなく余裕の笑みなんです。
小沢は相変わらずむっつり顔。自分が招いた結末とは決して思っていません。逆に被害者と思っていることでしょう。
彼らはこの9ヶ月間、一体何が出来たのでしょうか。
世の中をかき回しただけでなんの成果も上げられないままの退任劇です。
日本国は世界からの信用を失い、頼みのアメリカは頭上を飛び越して中国に傾倒しています。工業製品は韓国や台湾、中国に持って行かれ、国内産業は徐々に衰退しつつあります。

そんな状況にも関わらず鳩山は、未だに選挙における国民の判断が間違っていなかった国民の暮らしが良くなったと言い切っています。世界の首長と話し合ってきた実績を語ってますが、指導力のない総理では本気で話を聞いてくれたかどうかは分かりません。おそらく外交儀礼上の会談だったでしょう。
国民に向かってのメッセージが十年先のビジョンであり伝わらなかったと言いますが、国民に命の大切さをいくら訴えても、生きるための根本はやはり経済です。理想論ではありません。
支持率が落ち国民が民主党を信用しなくなったのは、経済対策が何も出来ずに、やってることは国民へのバラマキ政策や基地問題のような生産性の生まないことばかりだったからなんです。
民主党が政治主導を打ち出し官僚を信用しなかった結果、官僚が言うことを聞かなくなった事に誰も気が付かなかったです。そのことは小沢が一番よく分かっていたはずなのにどうして出来なかったのでしょうか?
業務的に答える官僚ばかりになり、肝心なことは質問しない限り教えてくれなくなりました。民主党は裸の王様状態になりました。自民党時代の官僚は「転ばぬ先の杖」を与えてくれ、無能な政治家でも大臣をやって行けたのです。この官僚の姿勢、つまり政治指導が今回の基地問題の失態に至ったのです。
小鳩は官僚によって潰されたといって過言でないと筆者は思います。

『鳩山・小沢は官僚にしっぺ返しを食らった!』

今後誰が総理をやっても、政治主導で国を動かそうと言うのならまず無理でしょう。官僚は日本最高の頭脳集団です。彼らに勝とうと思えば一夜漬けのような勉強ではとうてい無理です。無能な政治家が政治主導で官僚を排除して国政を行えるはずがありません。
今後総理には、少なくとも官僚を自分の味方に出来る政治家がなるべきです。
無駄を追求することは結構なことです。しかし何もかも裸にして官僚無視の政治主導は民主党の奢りであったとしか思えません。

こんな事態を招いたからには、やはり国民の信を問うための国会解散をするべきだと思うのですが、政権交代をしたばかりの民主党は負けるのが決まっている勝負はしないでしょうね。
結局は自民党がいままでやってきたような首のすげ替えで、菅氏か仙石氏辺りで決まるんでしょう。おや、このやり方は民主党が随分批判していたんですよね(笑)

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