2010年4月27日火曜日

伊丹空港廃止は正論

先日、豊中市長選がありました。立候補した候補者は揃って(伊丹存続)を掲げました。空港近くの住民達そう願っていますが、随分身勝手な考えであると筆者は思っております。
皆さんもご存じの通り、関西空港計画当初は伊丹空港は廃止する予定だったんです。利用時間制限や騒音保障問題がある関西空港では関西圏の発展は望めない事から、二十四時間利用出来る国際空港、それもトランジット(乗り換え)がスムーズに出来るハブ空港を建設することになったのです。候補に挙がったのは、神戸沖と泉州沖でした。神戸沖は途中で市議会の反対決議もあり、泉州沖に滑走路三本予定の関西国際空港が誕生する事になりました。
関西新空港が決まると、いままで騒音公害で空港に圧力を掛けていた団体が、掌を返したように存続運動を強化し始めました。また地元自治体も保証金の消滅や税収の減少を懸念し存続に動き、地元選出の議員も活発に動き出しました。いろんな事がありましたが、この住民エゴにより伊丹空港は存続することに決まりました。
伊丹空港は、時間規制も保証金も積み込んだまま存続することになったんです。

橋本知事が伊丹空港を廃止し関西空港の一本化にこだわっていることは、筆者は当然のことだと思います。今沈没しかかっている関西経済を浮上させるにはこれしかないからです。住民の声を聞くと「関西空港は不便だ」「お金がかかる」という意見が大半を占めます。これは当初から廃止を決定していればすべて解決していたことなんです。
利用者が増えれば航空機の発着便数も増え、それに見合う交通アクセスが発達し、空港着陸料や使用料金が安くなります。いま知事が言ってるリニア構想なんかもっと早く計画されていたことでしょうね。

跡地利用についても触れておきましょう。当初から廃止が決まっていれば近代都市が生まれていたと思いますが、今の経済情勢ではまず無理でしょう。
そこで筆者は提案します。以前からある関西副首都構想の基地を伊丹跡地に建設することですもし、東京が関東大震災などで機能をなくした場合、日本のどこかに首都機能を持たなくてはなりません。広大な平地を持つ伊丹空港は打って付けではないでしょうか。
臨時の首都に利用出来る国際会議場やバックアップのコンピューターの整備のように、首都が崩壊したときにすぐに機能出来る設備を建設するのです。
さらに好都合なのは、空港ターミナルが現況のまま利用出来るので設備の建設費が少なく出来ることや小型ジェット機の発着滑走路がそのまま使えることです。
昨日ニュースにあった関空伊丹二空港運営権の売却案はうまくいかないと思います。やはり、伊丹廃止が正しい選択でしょう。そして、国は関西副首都構想を法案として決定し、そこに関わる民間企業の協力を得て関空を中心とした経済圏を構築すれば良いのではないでしょうか。場合によっては南港WTCに持って行こうとする府庁を、関空の玄関口であるりんくうタウンに置けば利便性が上がるのではないでしょうか。
伊丹空港を廃止し関西空港の一本化を進めることは関西経済の復活には欠かせないプロジェクトでしょう。

『地元利害でなく、関西の将来を考えようよ!』

伊丹周辺の市町村も、いいかげんに自分たちの利益だけを考えるエゴをやめないと、関西経済そのものが沈没しますよ。

なお、意地と面子だけで作った神戸空港は、住民の方々には申し訳ありませんが、作ったことが間違いでしょう。解決策には関西空港のサブ機能を持ち、カジノを含めたリゾートを誘致することぐらいしか思いつきませんでした。

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