2010年8月28日土曜日

24時間テレビ

今日恒例の24時間テレビが放送されます。毎年楽しみにしている方も多いと思います。
この番組は1978年に、「愛は地球を救う」をキャッチフレーズに福祉を中心にチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生しました。
当然、盛り上げるために有名タレントを司会者やゲストに迎えたり、話題性のある健常者や難病を持った障害者の方々スポットをあてたりしたドキュメンタリーやドラマを制作し、視聴者の心を掴んできました。
その意義は筆者にもよく分かります。
しかし、この番組には多くの方の批判もあります。
それは、出演者に多額のギャラが支払われていることです
今までにギャラを募金したタレント(萩本欽一など)の話は聞いたことがありますが、これはほんの一部でしょう。
タレントとは関係なく、タレント事務所が日本テレビと交渉するのでそうなるのでしょう。
筆者はこの状況に憤りを感じます。
チャリティー番組なら出演者は全員ノーギャラであるべきではないでしょうか。
もっと大きく言えば、日本テレビを始め番組制作に関わる方々もボランティア参加をし、その費用を募金するべきではないでしょうか。CMを出している企業も相応のチャリティーをするべきでしょう。
そうでないと実際に各地でボランティア参加している一般の方々が可愛そうです。
ボランティアの考え方が発達していない日本では、無償で行動することに慣れていないからこのような状況が生み出されるのでしょう。
時々、こんな事を言ってもいいのと思えるような発言をするタレントがいます。仕事と思っているからの発言で、主旨について全く理解できていないのでしょうね。
各地の災害などでボランティア参加者の中に必ず『日給はいくらですか?』と問い合わせる人がいるようです。このような考えと同じ事が芸能界に起きているのです。

眠いのを我慢して番組を続けるのも仕事。
ドキュメンタリーに涙するのも仕事。
ドラマに感動する姿も仕事。
マラソンで力を振り切り無理矢理走りきるのも仕事。
視聴率を上げるため、感動的な制作や装飾をするのも仕事。
そんな涙も、言葉も、感動も、全てお金のためとすればどうでしょうか。
作られたり演じられた感動は興ざめします。
あなたは筋書きのない本物の感動に接したい思いませんか?
視聴者からの募金はタレントから見ればほんの僅かな金額かもしれません。
しかし、心のない演技に騙され、一生懸命小遣いを貯めた貯金を純粋な気持ちで寄付する子ども達の心を踏みにじらないで下さい。

こんな大きな番組なのに、10億程度しか集まらないなんて不思議に思いませんか?
制作側は誰も痛んでいなく、一般視聴者の力だけだからこんなにも少ないのでしょうね。
チャリティー番組を名乗ることが烏滸がましくはありませんか?
日本テレビ側も批判され恥ずかしいのか、《本当の主役はテレビの前のあなたです》という言葉はいつの間にか消えてしまいましたね。

『日本テレビはタレントのギャラも含めた制作費を公表しなさい!』

そうすることで視聴者の信頼が生まれ、口先だけのタレントが誰なのかがはっきり分かります。
本物のチャリティー番組を制作することでメディア本来の使命を達成することが出来ます。
昨今、児童虐待やイジメなどの問題が更に陰湿になってきて、行政や教育だけでは解決する事は難しくなってきました。
これを根本から解決するには、希薄になった人間関係を元に戻す必要があります。昔みんなが道徳で習った「礼節」や「人情」を思い出す必要があります
ボランティアの精神は正にそれらの心を呼び戻すことが出来るのです。そのためにもこの番組を本物にしなくてはなりません。
多くのタレントや制作者がこのことに気が付き、視聴者にその心を伝える事を期待します。

ボランティア活動を長年にわたって活動してきたタレントはこの番組には出てきません。
毎年出てくるタレントは、収入や売名行為を目的としているか、ここに出ることが社会貢献と勘違いしている馬鹿者でしょう。
それなら仕事を依頼され出演するのではなく、ノーギャラで心を見せるのが筋ではないですか?

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