2011年4月5日火曜日

東日本の農業・漁業は壊滅する

菅総理がやっと重い腰を上げ被災地の陸前高田市を訪問しました。
歴代総理が災害の際に三日以内に訪問しているのに対して、何とも遅い22日目の訪問です。それもたった20分の滞在でした。
政権を取る前は庶民の目線であったはずなのに、上から目線の総理に被災者側からは不満の声が上がっていました。
例えば、訪問先の清掃を指示したり、被災者の心を気遣わない、KYジョークを飛ばしたり、依然として菅総理は事態の重要性にまだ気が付いていないとしか言えないでしょう。

原発問題も、低レベルの汚染水一万トン余りを海に流し出しました。
高濃度の汚染水が垂れ流しになり、その原因が分からず水を止められないということから、この手段に踏み切ったわけです。
国民への説明は、いつものように拡散され人体に影響ないとの報道ですが、影響がない訳はないでしょう。
放流する1万トンの汚染量は、高濃度の汚染水のたった10リットル分にすぎないから、低レベルを放流し、空いたタンクに高濃度の水を詰め詰め込み、今の垂れ流しを止めるという報道でした。
ただ、垂れ流しの原因が未だに解明されておらず、この処置で解決する保障もありません。
いずれにせよ、垂れ流しを止める他に解決策がないようです。

と言うことは、今までずっと垂れ流されてきた高濃度汚染水がどれだけ海を汚してきたか想像すら出来ない状態になっていると言うことです。そして今後もその状況が続くことになります。
日本は陸上だけでなく、海上汚染の第一歩を踏み出してしまいました。
これによって、農産物だけでなく、全国レベルで海産物までも風評被害を受けることになります。
世界に与える汚染保障の問題まで及ぶかも知れません。

国民がこの事態を知ったのは結果論であって、東電の記者会見で知りました。東電と政府の打ち合わせだけで決定したようです。
こんな大問題なのに、東電からの発表があっただけで依然として政府からは何の会見もありません。
こんな場合、少なくとも政府の関係者を交えてコメントすべきであろうし、枝野官房長官の正式な発表があるべきです。
菅総理は土下座をしてでも国民にお詫びをする必要があります。

そんなことすら出来ないような何の牽引力もない菅直人を、いつまで総理大臣の座に座らせておくのでしょうか。
プライドの高い菅直人よ、今は対面よりも国民のことを考えて行動するべきなのに、一体いつまで馬鹿なことをやっているのですか。多くの国民が無能な貴方に失望しているのに。

『いつまでも総理にしがみつかないで政界から去りなさい!

そもそも、日本の科学技術は世界一と自負していた奢りが今回の事態を招くことになりました。
蓮舫に「二番じゃダメなんですか」と言わせたほど、政府は日本の技術を信頼していたのでしょう。
米・仏からの技術支援を断ったのもその慢心の表れです。
その結果、全ての初動対策がすべて後手に回り、新しい問題も発生し、対策遅れの悪循環が始まりました。

以前筆者がブログに書いたように、臨時政権をすぐに立ち上げ、非常事態を宣言し、日本の英知を結束した上で、超法規的な対処をすべきだったのです。
政府も各省庁何をしたら良いのか分からない迷走状態になっていると思います。
菅直人ではダメだと分かった今、政治家が出来ることは、牽引力となるリーダーを早く決めることだと思います。
司令塔はたった一人でいいんです。そしてその一人だけが超法規的な行動に対する権限を持つことです。法律を無視した行動が取れないまま事態を進めていけば、取り返しの付かない事態に行き着くのは間違いないと思います。
それでは日本は崩壊してしまいます。

こんな事態でも、政治家は政局を中心として考えを巡らせています。そんな馬鹿げた考えを取っ払って、早くリーダーを決めないと、今後この国は何処に向かって走っていくのか、その道標すら見失ってしまいます。
プライドも権力も全て捨て去って、国民の目線で働く事が政治家に嫁せられた使命ではないでしょうか。
国民に選ばれたはずの政治家達は、責任を取れない弱腰政治家ばかりで、命を張るような本物の政治家は一人もいないんでしょう。
誰か命を賭けて働くリーダーとしてに立候補しませんか?

皆さん非常事態であることを理解してください。
そして、全ての責任が政治家全員にあることも認識して下さい。
あなた方の無責任行動が今の状況を招いたんですよ!

日本の将来がとても不安です。

0 件のコメント:

コメントを投稿