中国とのパイプがないことが今回の問題を招いたと、評論家達は挙って民主党の外交の弱さや政治主導の欠点を叫んでいます。民主党は、対中国だけでなく世界に対して外交が弱いんです。
強かな中国はAZEM8の際にヨーロッパ諸国を訪問し、餌をバラ撒きながら中国を支持してもらう努力をしています。
クリーンな民主党はこんなやり方を良しとせず相変わらずの正攻法で対処しています。日本の味方を作ろうとは考えていません。こんな無策に民主党の外交力不足があるんです。
外交というのは、人脈を利用しての裏工作、裏金、汚職など何でもありなんです。
結果的に国益に結びつけば勝利になるんです。
常識は勝ったものの考えが正論なんです。どんな汚い手を使っても勝ちさえすれば過去のものとして消え去るのです。
考え方の違う国際社会では当たり前の話しで、それを官僚を始めとする外務相の役人がやってきました。毎年の蓄積で、小さなパイプをどんどんと太くしていったのです。
それを”政治主導”という言葉でいとも簡単にぶち切ってしまいました。
この失態が今回の問題を大きくしました。
外交のことを何も知らない政治家集団が招いた事態で、初心者民主党は今から勉強しながらみんなで外交を考えていくのでしょう。
『外交下手民主党に日本は潰される!』
今後も”政治主導”を軸としたクリーン政治を主張するなら、日本は国際社会から相手にされなくなってしまいます。やはり、役人の意見をしっかり聞き、ある程度の権限を持たせ、最期に政治家が決断するシステムを作り上げなくてはなりません。
各国に派遣している大使も、派遣国に強い人材を選任し赴任させるべきでしょう。
国内に関しては”政治主導”も良いのですが、こと外務省に関しては特別な形を作るべきでしょう。
裏工作などの汚い手は国民に知らせる必要もないと思うし、国益に結びつくことならどんどんやるべきだと思います。
国民の生活を守るためには思い切った外交を望みます。
もう一つ心配されるのは、尖閣問題で中国の市民はデモを中心とした活動で世論をアピールしました。
それに対して日本では、まるで他人事のように何の活動もせず成り行きを見守っていました。
日本人は学校で教えてもらっていないからなのか、海に囲まれていて国境に関する危機感がないからなのか、「この問題があって良かったのは、尖閣諸島が何処にあるか分かった事ね」というような考えを持つ人が多くいます。尖閣諸島の場所すら知らないこの国民レベルの低さに危機感を持たなくてはなりません。
もし領土問題が国際裁判になった場合、この国民意識、世論の問題が取り上げられるのは間違いないと思われます。
せめて中国大使館の前でデモをし、尖閣諸島が固有の領土であるアピールを市民団体がやるべきだったと思います。(内緒で国がそれを先導すべきだったと思う)
竹島が韓国に取られてしまうことを忘れないで、今後の領土問題(北方領土・竹島・対馬・尖閣諸島など)を国民も一緒に考え、国と共に活動出来る環境を作って下さい。
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