円高不況の懸念から数々の対策を日銀が進めてきましたが、ここにきて更なる円高進行が心配され始めました。米国の経済指標が予測よりも低水準になることから、次回のFRB会合ではかなり大規模な緩和策が実施される見込みです。
その結果は当然の事ながら、円高というより世界的なドル安に向かうと予測されます。今後一年くらいはよほどの事態が起こらない限り、ドル安傾向は是正出来ないと思われます。
日本にとってはかなり大変な事態です。いろんな予測が出来ますが、みなさんに直結する事態は、製造業の生産部門の海外流出が加速し、デフレが進行し、消費が低下する事になります。
デフレスパイラルの速度が早くなるということです。
本格的なデフレ不況に突入することを覚悟して下さい。
米国の中間選挙もオバマ大統領にとって不利な状況になりそうだし、世界的に自国の通貨を守ろうという傾向から中国の元切り上げも難しくなっています。
米国は世界通貨に対してのドル安に歯止めをかけたいために、各国の通貨介入に厳しい批判をしています。さらにG7などの経済会議が控えているため、日本も為替介入をすることが出来ません。
要するに、複雑に絡み合う経済情勢の中で解決策を見いだすことは困難であるということを知っておいて下さい。
『今後10年はデフレ不況に国民は苦しむことになります』
筆者はこのように考えます。
いま経済のバランスが崩れているのは、世界第二位経済国の中国が依然として開発途上国を主張し保護されていることに問題があるということです。
通貨が保護されているため、外貨準備高や金保有高など、国際的な資産が世界一になりました。
おそらく今後も増え続け、圧倒的な人口を背景にまだまだ成長を続けるでしょう。
要するに中国の一人勝ちになる訳です。
この現況を打開して、景気を回復するには、元の切り上げ以外に方法はないと考えます。
いままで世界が中国を守り経済成長をさせてきたのだから、以前の日本のように、通貨切り上げを認め近い将来には自由化をし、世界に恩返しをしなくてはならないでしょう。
中国は国内景気の悪化を心配しています。しかhし、このまま世界が失速すれば中国にとってもマイナスになります。バランスの取れた経済が中国の発展に繋がるからです。
確かに一時的には国内経済が失速しますが、バランスが取れることで長期の経済成長が見込めるので損はないでしょう。
中国が大きな目を開いて世界を眺め、中国がどうあるべきかを考えて貰えることを望みます。
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