2011年8月24日水曜日

民主党の切り札、前原誠司

前原誠司氏が立候補を表明しました。
筆者は前原氏の立候補は今の時期ではないと考えていました。
一年余りの寿命しかない総理の椅子にしがみつくのは,、前原ではなく他の候補者で良いのではないでしょうか。
この構図は、安倍晋三氏が小泉首相の後を受けて総理になったときの自民党の状況に似ているからです。

理由は違えど、安部氏はその当時小泉の後の人材としてはピカ一の存在でした。
国民の支持も高く将来の自民党を背負う政治家と期待されていました。
小泉引退の後は、エースの次にエースを投入するのではなく、麻生太郎氏のような出たがり政治家で良かったわけです。
結果は皆さんのご存じの通り、1年ごとにいろんな理由で総理が替わり、民主党の台頭を許し政権を渡す結果となりました。
もしも、安部・福田・麻生の順番が麻生・福田・安部の順番であったら、政権交代時にここまでの大差が付くようなことはなかったと思います。

『切り札は危機の際に使うものです』

民主党は、鳩山・菅の両総理で自滅したようなもので、今回の選挙は野党と協調出来小沢と妥協出来る人なら誰がやっても良かったのです。
その時に前原氏を起用することが民主党を守る切り札だったのではなかったでしょうか。
そうでなければ、次の総選挙で民主党は大敗するかも知れません。
最小限の敗戦で政権を担える政党を守るためには、前原氏は重要な存在なのです。
残念ながら民主党の中に他の人材は見当たりません。

前原出馬で選挙の焦点は、前原誠司 vs 小沢一郎の候補者 となりました。
小沢が勝てば民主党は守れるかも知れません。(短命首相で良い訳ですから)
もし、前原が総理になればもう失敗は許されません。次の選挙で勝つも負けるも前原次第ということになります。(党首のまま選挙を迎えるのが民主党に必要だからです)
野党の出方も気になりますが、経済も、金融も、国際情勢も、とても難しい局面を迎えています。
野党の調整、官僚のコントロールが総理の手腕として最も重要になります。

筆者は、前原氏が負けて、まずは与野党協力の下で日本の立て直しを図り、復興が一段落したところで総選挙を行うのが、日本の将来にとって最良であると考えています。
その際の党首が、前原氏と石原氏である事が将来に向けて一番安定した形であるからです。

そのためにも前原氏が勝った場合は、充分に手腕を発揮して転けないように願うばかりである。



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